b型肝炎ワクチンは何回接種?!赤ちゃんも大人も予防が大切!

b型肝炎はウイルス感染により発症する病気で、肝臓の機能低下により最悪死に至ることもあります。中には、b型肝炎のキャリアでありながらも、無症状のままの人もいますが、そのような人でも将来的に慢性肝炎を発症するケースは多く、定期的な医師の診察が必要となります。

しかし、幸いなことにb型肝炎という病気はワクチンで予防可能です。

b型肝炎とはどのような病気なのか!?

b型肝炎は大きく分けて、急性肝炎と慢性肝炎に分けられます。急性肝炎の場合、感染してから数カ月の潜伏期間を経たのち、食欲不振、悪心、嘔吐、倦怠感、黄疸、褐色尿といった症状が出現します。特に、肝臓の病気においては、黄疸はよく見られる症状の1つです。

肝臓がダメージを受けると、肝代謝が正常に行われず、ビリルビンという成分を体外に上手に排泄できなくなってしまいます。ビリルビンは尿や便の色のもとです。ビリルビンが体内に溜まると、尿の色が濃くなったり、皮膚が黄色みを帯びたり、眼瞼結膜が黄色くなるといった黄疸の症状が生じます。

急性肝炎は時として、肝臓が完全に機能を失った状態となり、そのまま死に至ってしまう「劇症肝炎」を起こす可能性もあるため、身体に異変を感じた際はすぐに病院へ受診しましょう。医師の診察のもと治療を行えば、急性肝炎になってしまっても次第に症状が回復していきます。

一方、慢性肝炎は、乳幼児期に既に感染してはいるものの、数年にわたり症状が出現することがない無症候性キャリアという期間を経てから、肝炎を発症します。大人になるにつれて、自己免疫機構が体内に潜んでいるb型肝炎ウイルスを排除しようと働き、その結果ウイルスに感染した肝細胞自体を破壊してしまうことで生じる肝炎です。

肝炎を起こした後も、治療により肝機能の安定を維持していけるケースは比較的多いですが、中には肝硬変や肝臓癌を発症することもあります。

b型肝炎ウイルスの感染経路とは?!

b型肝炎ウイルスは、血液や体液を介して人から人へと感染します。感染経路は垂直感染と水平感染があり、無症候性キャリアになったのちに慢性肝炎に移行しやすいといわれるケースは、垂直感染によるものです。これは妊娠中や出産時に、母親の血液や体液を介するために感染してしまいます。

急性肝炎は水平感染によるもので、刺青やピアスの穴あけ、医療器具等などがしっかりと滅菌されておらず感染してしまうというケース。また、人の傷の手当の際に、感染者の血液や体液に触れてしまい、それが自身の傷口や口腔内へと侵入して感染してしまうというケース。

その他で多いのが、パートナーとの性行為やキスなどで感染するケースです。

b型肝炎のキャリアであるか確認する方法

b型肝炎の感染の有無は、血液検査で簡単に調べることができます。b型肝炎ウイルスはHBVと呼ばれますが、血液検査ではHBs抗原が陽性であるかで感染しているかを判断します。陽性の場合はb型肝炎ウイルスに感染していることを意味し、陰性ならば感染していません。

HBs抗原が陽性と出た場合、HBe抗原とHBe抗体の有無も検査します。HBe抗原が陽性でHBe抗体が陰性の場合、今後b型肝炎ウイルスの増殖や肝炎の増悪が予想されます。一方でHBe抗原が陰性でHBe抗体が陽性の場合は、肝炎の症状は安定へと向かい、身体の中で抗体が出現しているため、今後は症状をコントロールしやすい状況に向かうと考えられるでしょう。

b型肝炎ウイルスのキャリアであるかどうかだけでなく、抗原抗体の有無を調べることで、今後の症状のリスク等を事前に予測することが可能であり、また、更なる人への感染を防ぐという意識を持つきっかけにも繋がるため、非常に重要な検査といえます。

今後、妊娠出産を考えている人やパートナーがいる人、また自分自身の健康状態の把握などのためにも、1度キャリア検査をしておくと安心です。また、健康診断の肝機能検査で正常値を逸脱した結果が生じた場合は、まずは病院へ受診すると良いでしょう。

0歳児のb型肝炎ワクチンは定期接種です!

b型肝炎はワクチン接種により予防できます。ワクチンの種類はビームゲンとヘプタバックスの2種類です。生きたウイルスを弱らせた生ワクチンというものもありますが、b型肝炎ワクチンは遺伝子組み換えによって作られた不活化ワクチンであるため、ワクチンを接種したことによりb型肝炎にかかるということはありません。

日本では、平成28年10月から0歳児のワクチン接種が定期接種となりました。参考サイト…アディーレ法律事務所:b型肝炎補助金

ワクチン接種回数は合計3回となります。

1回目の接種は生後2ヶ月から接種可能です。1回目の接種から27日を過ぎたら2回目の接種が可能です。3回目の接種は1回目の接種から139日を過ぎた後に接種可能となります。

乳児の場合、風邪や乳幼児期特有の疾患にかかるリスクも高いことから、予防接種のスケジュールが考えていた日程通りスムーズに行えないこともあります。病気があった際、接種日を延期する可能性も踏まえて、スケジュールはなるべく早めに組んでおくと良いでしょう。

基本的には、3回のワクチン接種により抗体がつくため、3回目以降の追加接種は必要ありません。しかし、人によっては抗体がつきにくい場合もありますので、確認したい場合は血液検査で抗体検査をすると結果がでます。

十分な免疫を獲得できていなかった場合は、もう1度3回ワクチン接種をするというケースもあります。

慢性b型肝炎の人も運動をしよう

1歳以降の子どもや大人がワクチン接種する場合

日本でのワクチン公費負担は0歳児までと決められているため、1歳を過ぎてからのワクチン接種は実費となります。大人の場合も全て実費です。しかし、お金の負担はかかりますが、長い人生を考えると予防接種は受けておくことをおすすめします。

母子感染予防対策事業によると、1986年から開始されていたb型肝炎予防対策により、母子間での垂直感染をほとんど防ぐことができるようになりました。一方、性行為や刺青、ピアスの穴あけ等による水平感染はなかなか減少傾向に至らない現状があります。

こうしたことを考えると、子どもや大人分け隔てなく、ワクチン接種することが何よりも重要だといえます。子どもの頃に接種したかどうかわからないという場合は、ご自身の母子手帳で確認すると良いでしょう。それでもわからない場合は、血液検査をすれば抗体の有無がわかります。

まだ未接種の方は、なるべく早めにワクチン接種を行うと良いでしょう。